予定のうしろには「たぶん」が隠れている

ガラス

みなさんこんにちは。

ビジュアル系ガラス作家の高木基栄です。

KOGEI Artfair Kanazawaが終わってから次の展示に向けて黙々と作品を作り続けております。

KOGEI Art Fair Kanazawa 2017
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); みなさんこんにちは。 ビジュアル系ガラス作家の高木基栄です。 先日、11月24〜26日まで金沢にて行われた【

 

次の展示は2月!!

普段お世話になっているatelier&gallery creavaさんでの個展と富山市ガラス美術館での展示がほぼ同じ時期に始まるので展示2つ分の作品の準備をせっせとこなしています。(どっちも新作だよ◎)

 

 

小さい頃は今の時期になると、もうい〜くつ寝ると〜♪なんて楽しく歌いながら冬休みとクリスマスプレゼント&お年玉を楽しみに待っていたものですが、 この歳にもなると12月に入ってからはあっという間!

 

特に最近は、もういくつ寝ると作品の〆切が・・・と作業工程の逆算を繰り返しながら戦々恐々としている毎日です。。。

 

最近の制作とか道具紹介とか

最近は吹きガラスで作ったガラスのピースにテープを貼るマスキングの作業をひたすらこなしております。

机の上はこんなカンジ。

 

 

 

左:吹いたガラスにマスキング用のテープを貼ったガラス。

真ん中:サンドブラストをかけてマスキングしてない部分の表面を削ったガラス。

右:テープを剥がしてキレイにしたガラス。

サンドブラスト=高圧の空気と研磨剤を一緒に吹き付ける加工法。サビ取りだったり、塗装剥がしに使われる。ジーンズのダメージ加工なんかもサンドブラストで施されてたりします

 

ガラス自体は内側に緑色や青色のガラスを仕込んでおいて、表面に黒いガラスの層をうす〜く被せてある2層構造。

サンドブラストでマスキングされていない部分が削られて内側の色が見えるという仕組みです。

 

 

マスキングには防食テープというぶ厚めのビニールテープみたいなのを使ってます。

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この防食テープを板ガラスに一旦貼り付けて、2ミリ幅に切ったものを使ってます◎

 

 

で、わざわざ2ミリに切ってくの面倒くさくない?? とか、2ミリのテープ買ってきて使ったほうがよくない?とか言われそうですが、その通りかもしれません。

 

ただこの防食テープ、粘着力がかなり強いので、サンドブラストの強い勢いでもテープが剥がれたりすることもない&1回や2回サンドブラストをかけたくらいでは粘着力が損なわれないので何回か再利用できるという優れもの。

同じ模様のものを繰り返し作る工程にはけっこう合った道具だと思ってます。

ビニールテープよりも分厚いので伸びて変形なんかもしにくいので個人的にはオススメです◎

 

防食テープと併せてボクのマスキングに必要不可欠なのが木工用ボンド。

テープを直角に貼った時のテープのつなぎ目を埋めたり、爪楊枝を使ってドットを打つのに大活躍します◎

 

 

 

 

こんなカンジで日々ちまちまをした作業を繰り返しております。

 

この工程でできたパーツを組み上げて最終的には

こんなカンジに組み上げる予定。

次の個展はこのシリーズの作品の新作を持って行きたいな〜と思ってます。

 

 

ちなみに富山市ガラス美術館の展示は

この壁に掛かってる作品の新しいのを出品予定なのでそちらも併せて鋭意制作中。

 

今回、同じ時期に全く違うタイプの作品を発表できるチャンスを頂けたのはとてもありがたいことなのでここは全力を超えてがんばるしかない。

 

そんなカンジで年末年始は実家に帰るものの、テレビで流れるお正月そっちのけでマスキング作業が決定しました。。。

今のところ個展のタイトルは「境界線」の予定。

今まで制作や展示の準備が最初から最後まで計画通りにいったことなんてないので、この投稿の予定は全て後ろに「たぶん」をつけてお読みください。

 

おしまいっ

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