1点から注文可。オーダーメイドのグラス制作工程とその流れ

オーダーメイド

みなさんこんにちは。
ビジュアル系ガラス作家の高木基栄です。

 

よく展示などでお客さんとお話をすると、作品を手に取って、「ココが◯◯だったらもっといいのにな〜」という話になったりします。
その際には「別バージョンで作れますよ?」とお話させて頂くのですが、お客さん好みのオーダーメイドで作品制作ができることをお伝えすると意外とビックリされることが多いです。

 

 

中には、作家が一つ一つ丹精込めて作品を作っているのに、そこに注文をつけるなんて恐れ多くて。。。なんて思われている方も少なくありませんが、全然そんなことないですよ!!注文&カスタマイズのご依頼は随時ウエルカムです。

 

あくまで作品のサイズ等(例えばグラスなら重さや口元の薄さなど。そのほかにも色の入ったものなら色も)はボクの主観で全てボク基準で制作をしているので、それに対してのオプションはあって当たり前。
ココイチで生卵や納豆をトッピングして好みのカレーを作るくらいの感覚で気軽にオーダーしていただければと思います。

 

最近、作品のオーダーもできますか??とお問い合わせ頂く機会が何件か重なったので、今回はちょうど今制作しているロックグラスを画像付きで紹介したいと思います。

金箔入りオリジナルロックグラス制作工程

まずはお客様からのヒアリング。
どんなアイテムで、どんな特徴のものが欲しいのかをお話しながら予算や技法の特徴を踏まえて相談していきます。

お客様の好みのヒアリング

今回、オーダー頂いたのはロックグラス。
重いグラスが好み。何か装飾が欲しい というリクエストを頂いたので、まずは色々相談をし、

・重いグラス  → 底の厚みを分厚めに

・装飾が欲しい → 下半分に金をランダムに散らす
        → 側面に名前を入れる
        → 底面にイニシャルを入れる

というグラスを制作することに。
ベースになるグラスはこちら。サイズももちろん相談して決めてから作ります。

元になるグラス

金箔入りと書きましたが、金箔だと薄すぎて吹きガラスでは使えないので、実際は「箔」の7倍の厚みの「澄(ずみ)」呼ばれるものを使っています。

 

金箔は薄くて素手で触ると静電気でくっついてしまって使い物にならなくなってしまうのですが、今回使用した金澄は慎重に扱えば素手でも触れますし、今回のロックグラスにはきざみ海苔くらいの短冊状にハサミで切ったものを使用しています。

 

側面への名前入れ

グラスの側面に名前を油性ペンで直接書き、マスキングテープを貼っていき、そのマスキングテープを名前の分カッターナイフで丁寧にカットして切り抜きます。

 

その後、切り抜いた名前の部分にサンドブラストをかけ、磨りガラス状に加工します。

 

底面へのイニシャル入れ

側面と同じように、底面もマスキング→サンドブラストの手順でイニシャルを入れていきます。

 

 

内側から見るとこんなカンジ。

まとめ

と、今回のロックグラスに関してはこんなカンジで制作を進めていきました。

普段の自分の作品制作とは違って、お客様とのキャッチボールをしながらの作品制作は共同制作のようでいつもとは違った緊張感を持った制作になりますが、いざ出来上がった作品をお客様に見せた時のリアクションはボクの一番の楽しみです(^^)

ありがたいことにロックグラスも喜んでいただき、お世話になった方にもプレゼントしたいとさらに追加注文まで(><)

 

オーダーを受けての作品制作は自分のクセや、好みの装飾とは違ったオーダーも度々入るため、お客様に喜んでいただけるのはもちろん、自分の作品制作への刺激になって二度おいしい。。。

遠方の方のオーダーでも大丈夫!

同じ金沢(もしくは石川県)にお住いの方でしたら直接お会いしてお話しながら制作を進めていきますが、遠方の方でも画像を多用してのメール(もしくはfacebook)でのやりとりや、skypeやLINEなどのビデオ通話をしながら進めていきますので、出来上がりのイメージについての齟齬がないようにコミニュケーションはしっかり取っていきますのでご安心ください。

 

ご自分用でもプレゼント用でも、オリジナルの作品制作に興味があったり、質問だけでも大丈夫なので、ぜひお問い合わせフォームより一度ご相談ください◎

 

おしまいっ

 

 

 

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