光の在り処part4「透き通るかたち」作品紹介

お知らせ

みなさんこんにちは。
ビジュアル系ガラス作家の高木基栄です。

 

6月23日より愛知県刈谷市にあります<悠遊舎ぎゃらりぃ>さんにて3人展、光の在り処part4「透き通るかたち」に参加させていただいてます。

なかなか県外の方だと展示まで行けないよ〜という方がいらっしゃったり、作品の画像だけでも見せて!とお願いされたりもしているので、会期も折り返し地点になったので作品画像の紹介をしようと思います。
(一緒に作品を出品している佐々木さん加藤さんにも許可をいただいたので3人分の作品を紹介したいと思います◎)

高木基栄

まずは拙作から。(引きの画像)

今回の展示では新作を4点出品してます。(タイトルは全て硝像-存在証明-
作品のパーツを全て鏡状にして構成した今回の作品を発表するのは初めて。いつものことながら搬入前ギリギリまで制作をしていたので、こうやって作品を並べてみてようやく客観的に作品を見ることができましたが、ギャラリーの照明と相まってよかったです。

 

写真だとうまく伝わらないので残念なんですが、光がいろんなところから当たってその反射が複雑に見えます。

作品を見ている本人も作品に写り込んでしまうので、厳密に言えば誰一人として同じ表情の作品を見ることはできません。

作品を1点ずつ紹介

搬入の時に撮った画像なので、いろいろ写り込んでいるのはご愛嬌・・・

佐々木雅浩さん

お次は佐々木雅浩さん。

愛知教育大学と富山ガラス造形研究所、2つ学校の先輩にあたります。(佐々木さんは今愛知教育大学の教授で学生たちにガラスを教えてます)

ボクと同じ吹きガラスで作品を作っていて、作品に銀色が入っているのも一緒!

ボクの作品はガラスの内側に銀を析出させて鏡状にしているのに対し、佐々木さんの作品はプラチナ彩(簡単に説明すると、プラチナが溶け込んだ液体をガラスに塗って、それを高温で焼きつけて、ガラスの表面にプラチナを焼き付ける技法)で表面が銀色になっているもので、画像だとパッと見おなじ銀色に見えますが、実物は色味や質感が違ったり、作業工程も違っています。

見に来ていただいたお客さんには、事前に銀色で揃えるプランを立ててたの?なんて言われたりもしましたがそんなプランは立ててません(笑)

作品を1点ずつ紹介

かたちの作り方は基本的に同じなのに、プラチナ彩をされたものと、表面が磨りガラスになっているものではずいぶん印象が違って見えて面白いです。

制作工程の動画を見ると作品の作り方がわかりますが、アシスタントと息を合わせないと出来ない作り方で、「こういうのが面白くて学生の時、吹きガラスにのめり込んだんだよな〜」と学生の頃を思い出しました◎

今のボクはひとりでガラスを吹いているので、ひとりでもできるかたちの作り方になっていますが、いつかはまたアシスタントと組んで作るようなかたちも作りたい・・・(><)

加藤千佳さん

最後の紹介は加藤千佳さん。

昨年のKOGEI ArtFair KANAZAWAで一度お会いしていて、作品を見るのは今回で二度目。

関連記事>>KOGEI ArtFair KANAZAWA2017

 

ボクより10も下の作家さんで、気がついたらいつの間にかそんなに歳が下の人が出てくるのか〜と思ったり、彼女くらいの歳の頃は全然こんな高いクオリティの作品なんて作れなかったよなぁといろいろ焦ったりもしました。。。

加藤さんはキルンワークといって、電気炉でガラスに熱を加えて形を作る仕事をしていてまた全然違ったガラスの表情が見ることが出来て面白いです。

作品を1点ずつ紹介

ガラスの粒が集まってできた造形が儚げ、かつ繊細で、特に最後の画像の作品はめちゃくちゃ薄くてちょっと力を入れたらパリッといってしまうくらい薄いガラスです。

 

ここまで粒を残そうと思うと、あまり温度を高くしてしまうとガラスが溶けすぎて馴染んでしまうし、かといって粒を残そうと温度をあまり上げないとガラスが溶けずに形が維持できないので繊細な温度管理かつ、いろいろな実験データと経験がないと出来ないはずなので、とても大変な作品たちです。

展示情報

と今回の展示はこんなカンジです。

展示会期も残すところあと4日。最後の土日は1日在廊予定ですので、お近くの方はぜひお越しいただけたら嬉しいです!

<会場> 悠遊舎ぎゃらりぃ

<住所> 愛知県刈谷市半城土町大湫99-3

<会期> 6/23〜7/1(会期中無休)

<時間> 10:00〜18:00

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