「タダにして」「安くして」 はイヤーーーーー!

ダメ その他

こんにちは。ビジュアル系ガラス作家の高木基栄です。

 

33歳になって2回目の投稿だし、よ〜し新しくこんなことやろ✨ 的な希望に満ちたキラキラした話を書きたかったのですが、久しぶりに言われてしまってまだ気持ちが整理できてないムカついた話、いや、ムカつきすぎて怒るのを通り越して困ってしまった話をネタにします(笑)

 

 

顔見知り程度、もしくは初対面の人から、

「ちょっと失敗したやつとかない?それで良いからちょうだい?? ・・・お代?もちろんタダで。」

とか、

「これもうちょっと安くしてよ(`・ω・´)キリッ」

ってすぐ言う人イヤーーーーーという話(体験談)

 

 

え?それってタダ働きしてっていうことですか??

失敗作でいいからタダで頂戴

初対面の人よりもちょっとした顔見知りくらいの人によく言われます。

これ面と向かって言われるとホントに顔が引きつっちゃってすごく困ります。。。

 

ガラス作家をやってると知った途端、

「失敗したやつとか沢山あまっとるんじゃろ?」 みたいなカンジでしれっと言われてしまいます。

しかも失敗作をタダで要求してる上に、

「有名になったらもらったモノも価値が上がるなぁ〜www」 なんて。

勝手にタダ(0円)という価値をつけておいて有名になったら価値が上がるって。。。

 

 

0円は何倍しても0円ですよ。。。

 

 

こちらとしては上手くいったものも失敗しちゃったものも同じ時間・同じ労力をかけて作ってるんですけどね。
というか、幾重にも積み重なった失敗作の残骸の上に一つの作品が成り立ってる。

 

じゃあ逆の立場になってこの人は「時間あるんじゃろ?」ってカンジで会社にタダ働きを要求されたら喜んで働くのだろうか。。。

 

最初はその人とも親しくなりたくて、その場を楽しみたくておしゃべりをし、その話の流れでガラス作家やってます って言うとこれです。

 

そんなことを言われた日には、話をしていく中でちょっとずつ心の扉を開こうとしてた気持ちも興ざめ。
心の扉は一瞬で閉じます。鍵までかかります。あとセコムも。

 

そこそこ仲がよかったり、知った人から言われた日には今まで積み上げてきた関係性がガラガラと音を立てて崩れ落ちていくことでしょう。。。

タダでちょうだい=バルス みたいな。

 

こういうことがあると、自分の作品には(というか自分には)お金を払うほどの価値はないのだろうか。。。ってちょっと傷付きます。
ガラスだったら傷ついたらちょっと磨けばいいですが心となるとそうはいきません。

 

「作品タダで頂戴。」は二重にも三重にもキツい。

1つは先にも言ったように単純にタダ働きの強制。

 

 

2つ目は好きなことを楽しくやってるんだからいいでしょ? 的な作家という生き方に対しての絶望的なまでの理解・興味、そしてその人の生き方に対しての尊重のなさ。

たとえ今はできてなくてもいつかは作家一本でご飯が食べられたらと思って精一杯やってます。それでも今は1本では難しいから他に仕事したりバイトしたりしています。

それを 他に仕事・バイトしてる=作家活動は趣味 みたいに捉えられてるのがツラい。

その人たちからしてみたらボクのやってることなんて『無』ですからね。
人間、嫌われるよりも0(無関心)が一番ツラい。

 

 

3つ目はあげちゃうモノには責任がない。

基本的にはタダでとか、失敗作を人の手に渡すことはないですけどね。
でもちゃんとお金を頂いてお渡しした作品でないと、作家自身も責任がない。

なので仮にタダであげちゃったものがとんでもなく不良品で、それが元でなにか事故が起こった場合なんかも責任の取りようがないし、タダであげた側も所詮タダなんだしその後何があろうが知ったこっちゃない。

常識的に考えてそれは事故責任でしょ。 なんて思いますが、タダでモノを要求してくるような人です。きっと責任も追求してくるでしょう。

 

何かあった場合には信用にキズが付き、知らず知らずの内にあげた作家側に被害が及ぶという、ハイリスク、ノーリターン。
あげたモノが原因で怪我なんてしようものならもう目も当てられない悲惨な状況。

 

たまに作品や失敗作ではなく、材料になるガラスのカケラなんかは頼まれたら少量あげちゃったりしますけど、それですら怪我しないように十分に注意喚起して気を遣います。作品だったら尚更。
(というか書いてて怖くなってきたから今後カケラでもあげるのはやめよう。。。)

 

 

世の中全てのモノが等価交換ですからね。

別にお金じゃなくてもいいので何かしらリターンを返して欲しい。。。

そもそも作品の値段だってけっこういろいろ考えたり、時にはギャラリーの人と相談したりして決めてるのでその行為自体も無下にしないで欲しい。。。

 

「作家って大変なんだろ?飯好きなもん食わせてやるから失敗作でも何でもいいからなんか1個持ってこい」なんて人がいたら、兄貴!付いていきます(><)ってなるんですけどね(笑)

 

↑学生時代にお世話になった鉄工所の人は学生でも手が届くくらいの格安で道具作ってくれるかわりにグラス1個持ってく みたいな素敵な人でした✨

 

 

Facebookだったりtwitterなんかでも似たようなエピソードは散見されますけど、自分にも同じようなことが起こるとは。。。

 

今までは適当に流してましたが、33歳はこういう人に遭遇したらハッキリと断ろう。

 

おしまいっ

コメント

  1. 高木さんの応援団 より:

    こんにちは!
    高木さんの作品を生で観れる日を夢見ている病気療養中の者です。

    私は物作りではなく、マッサージの仕事ですが同じく
    『へ~、じゃあちょっと揉んでよ』
    と高木さんと同じような展開になることがたまにあり、激しく共感しました。

    本当に傷つきますよね。
    傷つくというか、びっくりしてフリーズしてしまいます。
    もう今後、この人とは二度と関わるまい。。とやはり心を閉ざしてしまいます。

    同じような思いをされているんだ、と思い私もこれからも精進あるのみ!
    頑張ろう!
    とすごく励まされました。

    これからも応援しています。

    • motohide より:

      ボクのようなモノではなく、マッサージなどのサービスを提供する方だと余計に言われそうですね。。。
      その技術を習得ための日々の鍛錬や苦悩など、今までにどれだけの時間を費やしたかを考えて欲しいですよね。

      そのような方は価値観が違うんだな と思い関わらないのが正解ですよね。
      そのことでキズついたり悩んだりする時間ももったいですし。

      コメントしていただきどうもありがとうございます◎
      ジャンルは違えどお互い精進あるのみですね!同じ志の方がいると思うと心強いです(^^)
      病気療養中とのことで、まずはそちらに専念してくださいね。

      いつの日か展示会場にて直接ご案内させていただける日を楽しみにしております(*^^*)
      どうもありがとうございます。